オセロー?

  • 2007/11/20(火) 15:34:48

「オセロー」と「ヴェニスの商人」は

いくつかの共通するテーマが存在するように思えるのです

まずは黒人とユダヤ人への人種差別ですが

これはあくまでも表立ってのもの

人間の差別の根源というのは

実はもっと根深い部分にあるのだとこの二つの作品は語っているのかも

一方は悲劇という形で
一方は喜劇という形で

グレッグ・ドーランが「ヴェニスの商人」を日本で上演しようと思ったきっかけは「オセロー」の公演での日本人の言葉がきっかけだった


シャイロックの「ユダヤ人には目がないのか・・」

それと同じ台詞を侍女のエミリアが口にしている・・

力あるものが力ないものを虐げる

人間の差別の根源とはここにあるのかもしれない

力を持つ者は

その力を行使するとき

自分の力を知るべきなのでしょう

「オセロー」でデズデモーナの死を嘆くシーンで

銃声や爆音が激しい効果音として使用されている

これは蜷川さんお得意の手法ですね

デズデモーナをその腕に抱きながら
銃声や爆音の中泣き叫ぶオセローの姿が

何もない空間にも関わらず

戦場で理不尽に殺されたわが子を抱いて嘆く親のようにも見える

戦場はどこにでもある

それは世界のどこか・・というわけでもなく

実はもっと身近に・・

親に虐待される子ども
夫に暴力を振るわれる妻

社会から放り出された者たちを狩る若者たち・・

力を放出する限り

悲劇は止まることを知らない


オセロー?

  • 2007/11/20(火) 15:12:54

奪われた命は戻りはしない

どんなに嘆き悲しもうと

どんなに許しを請おうとも

たとえ本当のことが明るみになったとしても

失った命だけは戻ってはこない

冷静に考えればわかりきったことのはずが

激情というものは冷静と遠く離れたところへ

理性を追いやってしまうものなのか

それはたとえどれほどの窮地や死地を潜り抜けた英雄であろうとも

人の心に救う猜疑心や嫉妬や激情だけは

等しく宿るものだということの証のように・・


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オセロー?

  • 2007/11/20(火) 13:40:04

新婚の新床には
純白のシーツと純白の花嫁

散らすのは赤い花びら

命ではないはず・・

男は女の真実など信じはしないものなのか?

自らの妄想の中に生きる姿だけを真実の姿と信じるのならば

真実などというものは

なんと自分勝手の賜物であろうか?

これでは女は真実の姿など男に見せられるはずもない

虚像のみを抱いて虚像を道連れに果てることの

なんと虚しいこと

女が命をその身に育む力を持っているのはそのためなのだろうか?

男が虚像と妄想しか孕む力を持たない者だから?

歴史は多くを語っている

男が孕んだ危険な子種が

多くの命を虚像と妄想のために絶やされてきたことを・・

中世の魔女狩りは男にとって都合の悪い女を絶やすために行われたもの・・

女が男の前で愛らしく振舞うのは・・

自分の命を守るための防衛本能なのかもしれない


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オセロー?

  • 2007/11/20(火) 13:05:25

〜してくれる
〜してもらう
〜してほしい

常に誰かに依存していきるということは

そこに大変な危険を孕んでいることも覚悟しなければいけないのかもしれない

ロドリーゴーはデズデモーナを手に入れたいがため

イアーゴーに大金を渡している

ロドリーゴーの頭の中にはデズデモーナとの情交の妄想

そこにイアーゴーは甘い毒をしたたらせる

それだけでロドリーゴーは甘い妄想に浸ることができ
その毒の虜になって
イアーゴーの意のままになる





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