「歌わせたい男たち」

  • 2008/04/26(土) 17:39:42

二兎社

4月19日
シアタードラマシティー

作・演出 永井愛
主演  戸田恵子

物語のあらすじは
公式サイト
をごらんください


さて、感想でございます。

私自身がつい2ヶ月前に息子の高校卒業式に列席したばかりのため
この舞台を観ながら・・
思うところは多々ございました

末息子の卒業式・・おそらくは学校の式典へ出向くのは保護者としてはこれが最後となるであろう式でございました

子どもが生まれてから・・
子どもたちが学校へあがってから・・
私が記憶している限りでは
自分が入学式・卒業式で国家斉唱の際に起立した記憶はありません

理由はなぜか?

私は歴史が好きです
人間の歴史の中で切り離せないのが「戦争」という人間の愚行

今・・もしも戦争が起こったら・・

子どもが生まれてからというもの

そのことを思わない日はないくらいでございますわ(考えすぎですか?そんなことはないですわ・・。これだけ世界のあちこちで戦争は絶えないのに)

たまたま・・私たちはこの国で戦争のない時代に生まれています

でも、戦争があったということは歴史を学べば知ることができる
そして一度起こってしまった戦争から逃れることはできはしない

だとしたら・・今だからこそ自分がやれるべき行動があるはず

これは「母」としての私の思い・・なのです
わが子を「戦争」の犠牲にささげたくない

ですが・・母という立場を離れたら・・どうなんだろうか?
と思うとまた違う答えがございます


舞台上での登場人物も

それぞれの立場での考え方が交錯していきます

卒業式で不起立を貫く日本史の教師・・
左翼としても中途半端で集会にも一度も行ったことがない
でも・・校内でたった一人不起立を貫いている

人間にはこれだけは譲れない・・そういう一線がある

不起立した教師は教育委員会から処罰の対象となり
不起立者を出した学校も連帯責任として指導が入る

東京都ほど極端ではないにしろ・・地方でも同じような通達があるはず

息子の卒業式でも
一人の男性教師が起立する生徒たちの横で
静かに座っていた姿を私は後ろから見ていました

彼もまた・・処罰されているのでしょうか?

おかしいでしょう?

自分の意志を通しただけでなぜ処罰されます?

「内心の自由」を生徒に教えたからと言って

なぜ?処罰される?

「指示されるだけじゃだめ。自分の頭で考えよう」
そう教えた教師が指導力不足でなぜ処分されます?

おかしいでしょう?

日の丸・君が代問題に関した年表がパンフの最終ページに掲載されていましたこちらにその一部があります

パンフでは2008年までの年表でしたが・・
今もまだ・・ずっと裁判は続いていますし・・

終わらない問題です

今もやはり「縛られた自由」の中で
生きているのかもしれない・・


作品の感想にはほど遠い自分の思いだけでしたね

ここではいつものことですので
ご容赦を〜〜〜

幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門

  • 2008/04/06(日) 15:04:59

清水邦夫 作 蜷川幸雄 演出

堤真一 主演
(DVDにて鑑賞)


一言で言うと・・・

熱い魂が揺さぶられる何かを感じる舞台・・

と申しましょうか・・

私は学生運動からも浅間山荘事件からも遠い世代の人間です

だから、この演目からその時代の思想と運動とその衰退とを計るというのは
難しい・・

でもどこかに感じるものははっきりとあるのです

理想を追い求め・・現実に叩きのめされ・・

理想こそが実に曖昧で空虚な存在となったとき

人はその空虚を埋めるためにどうするのか・・

特に女として・・桔梗の前にやはり心を動かされてしまう

女が男と対等の強さを求めた時・・

そして男と同じ闘いに身を投じた時

女としての温もりや愛を凍りつかせなければ生きていけない

なんという純粋さなのだろうか・・

その凍りついた魂の中にある温かな悲しみに涙してしまったのです


さて・・感想と言えるのかどうか・・

この作品は好きです
でも・・突きつけられたものに答えを返せない・・

そういう作品でした
取り留めのない戯言になっておりますが、それでもよろしければ
どうぞ・・








続きを読む