ヴェニスの商人?

  • 2007/10/08(月) 00:00:50

一方においてはめでたしめでたしだが

片方においては悲劇だ・・

平等なんて言葉はお飾りにすぎない

そう言えば
こんなスローガンを掲げた革命があった

自由・平等・博愛

これぞ矛盾そのものではないか

共存できないものを並べているのだから

さて・・ともあれ・・
物語はラストシーンへ

それはロマンティックな恋の夕べ・・

あくまでも表面的には(笑)


 
ポーシャのおかげで命拾いしたアントーニオ
バサーニオはポーシャ扮する博士にお礼を申し出る

ポーシャはそんなバサーニオに自分が渡した指輪を所望する

最初は拒んだバサーニオだが

アントーニオに頼まれそれを渡してしまう

指輪をやすやすと手放したことにショックを受けるポーシャ

ネリッサはそんな主人を気遣ってか(私にはそう見えた)
自分も亭主から指輪をもらってみせるといいそれに成功する

館に戻ったポーシャたち

バサーニオとアントーニオもすぐに館に到着する

そこで指輪がないことがバレて
大変だ・・

女達は共謀して夫たちを懲らしめる気だ・・

なんとか許してもらおうと必死のバサーニオ

アントーニオも自分のせいだ・・とポーシャを取り成す

ポーシャもようやく気が晴れたのか

アントーニオにバサーニオからもらった指輪を渡す

「あなたが保証人よ。これを夫にあげて、今度はちゃんとなくさないようにするよう言ってください」

ポーシャにとってはアントーニオに対しての挑戦とも取れるのではないか?

その指輪を受け取って
博士がポーシャだと打ち明けられたバサーニオは驚きを隠せない

バカな令嬢と思っていた彼女が意外な才女であったと知って
惚れ直したか・・あるいは・・
逆に焦ったか・・

ラストシーンは
二人の恋人たちの見つめあうシルエット・・

その二人を悲しげに見ながら
姿を消すアントーニオ・・

そうして暗転・・

人間の表と裏を描きながら

様々な恋と差別を原作に忠実と見せながらも
実はもっとスリリングに描いている

表立って奇抜ではないけれども

実にいろんな側面を楽しめる演出だったよう思えました。

恋とは駆け引きをしながら相手を探りあうもの
物品のように愛のトレードが行われる・・

そんなグレッグのメッセージも思い出されてしまいました

そうして忘れてならないのは

このラストでジェシカがシャイロックの死後財産が自分達のものになるという証文をみせられ・・打ちのめされたように退場していくところ・・

親子の情愛というものは・・

本当に必要な時にはそれまでどれほどの確執があったとしても
絆はしっかりとその血に刻み込まれるもの・・

彼女がその後
父の許を訪れ、彼の凍りついた心を溶かす
日差しになることを祈っています

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2012/01/23(月) 11:05:48

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2012/07/13(金) 00:51:51

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する