特別な年代8 最後の年

  • 2007/11/04(日) 22:30:52

3年生になる頃にはすっかり落ち着いてた

男と遊ぶより

もっと他にすることを求めたくなってきた

学校での勉強にも飽き飽きしてた

こんな勉強が一体なんになるのか?

本気でそう考えていた

外に出るより本を読み漁る日が続いた

小説や漫画の世界の方が現実よりもリアルに思えてきた

元々読書が好きだったせいもある

中学時代には文章を面白半分に書いたりもしてた

またちょっと書きたくなった時だった

当時は友達同士で誕生日にはプレゼントを贈りあっていた

単独の時もあれば何人か共同で買っていた

3年生になって初めて同じクラスになった中学時代からの友達がいた

あ・・もちろん女の子ね

彼女の誕生日に何を贈ろうと考えて
ふと・・彼女の主人公にした小説を書き始めた

当時彼女が好きだった
アメリカのロックバンドのギタリストとのラブストーリー

私も好きなバンドだったから
キャラ作りには苦労しなかった

自分も楽しみながら書き上げて
彼女に手渡した

予想以上に喜んでくれた

満足だった

で・・あまりに喜ぶものだから
ちょっといたずら半分にこんなことを言ってみた

本当に冗談だったのだけど

「お礼にキスしてくれる?」

「え〜〜〜!それは無理!だってファースト・キスが女の子なんて絶対嫌!」

ファ・・ファーストキスぅ〜〜〜?

嘘?

そうなのか?それが普通なのか?

ほんじゃ私ってどうなんだ?

その時、初めて自分が異常なんじゃないかって感じた

ものすごく不安になってきた

なんだかんだ言ってもまだまだ幼い心の少女だったのだ

恋ってそんなに慎重にするものなの?

なんでみんなそんなに悩んだりするの?

そういうのが恋なの?

わからなくなっていた

そんな風に苦しんだり悩んだりしたことなかった

ただ、欲しいから相手を求める

それってやっぱり恋じゃないの?

18歳になって初めて「恋」ってなんなの?

そこへたどり着いた

普通は恋をする前にそういうこと考えるものなのかも・・

でも散々に男を抱いてその後

その友達が思うような恋をしてなかったことに気が付く

私が彼女にあげた作品も
そんな恋ではなく

やはり自分がしてきたような

欲望に満ちたものだった

彼女は単純に現実では絶対できないストーリーとして喜んだけど

私にとっては彼女たちが思うような恋こそ
自分ではできなかった恋だったのだ

愕然とした

誰かのために何かしたい・・とか
誰かのためにこうなりたい・・とか

そんな思いを感じたことがない

この2年
自分の欲望のままに行動してきた

相手の事を思ったことってあったのか?

好きな相手の事を考えるだけで幸福になれる・・?

そんな経験一度もない

私はまだ恋を知らない?

突きつけられたものにショックを受けた

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