オセロー?

  • 2007/11/20(火) 13:40:04

新婚の新床には
純白のシーツと純白の花嫁

散らすのは赤い花びら

命ではないはず・・

男は女の真実など信じはしないものなのか?

自らの妄想の中に生きる姿だけを真実の姿と信じるのならば

真実などというものは

なんと自分勝手の賜物であろうか?

これでは女は真実の姿など男に見せられるはずもない

虚像のみを抱いて虚像を道連れに果てることの

なんと虚しいこと

女が命をその身に育む力を持っているのはそのためなのだろうか?

男が虚像と妄想しか孕む力を持たない者だから?

歴史は多くを語っている

男が孕んだ危険な子種が

多くの命を虚像と妄想のために絶やされてきたことを・・

中世の魔女狩りは男にとって都合の悪い女を絶やすために行われたもの・・

女が男の前で愛らしく振舞うのは・・

自分の命を守るための防衛本能なのかもしれない


白い天蓋付きのベッドに眠るデズデモーナの傍らにオセローの殺意が忍び寄る

苦しみもがきながらも殺意だけを高ぶらせていくオセロー

目を覚ましたデズデモーナに死の宣告をするオセロー

罪状は不義密通

濡れ衣だ

命乞いするデズデモーナの言葉を無情に突き放し

その細い首に手をかけるオセロー

神にすがるように伸ばしたはかない白い手は

黒い男の手によって

無残にも力奪われてしまう

愛する者に命奪われるとは・・

信じてさえもらえないとは・・

ただ・・愛しただけなのに

ただ・・貴方に信じてもらいたかっただけなのに

それが罪だというのでしょうか?

それが命を奪われるほどの重罪だというのでしょうか?

殺してもいい

せめて・・明日にして

せめて・・あと30分

せめて・・神に祈りを・・

デズデモーナは最後の瞬間までをも清らかな乙女だった



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