オイル?

  • 2008/02/06(水) 16:47:59

時間がかなり開いてしまいました<(_ _)>

美容院へ行ったり、買い物行ったりしておりましたわ

さて、続き!

この「オイル」という作品を私は

ヒロイン富士の言葉を直接受け取る感覚で見た・・

でも少し時間が経ってから・・

別の見方をしてみた・・

小林聡美演じる、古代の神の言葉

「時間ってガムの味がなくなることなんだわ」

この言葉・・ものすごくひっかかりました

香料や甘味料で味付けされた甘いガム・・噛んでいくうちに

味がなくなっていく・・

でも、その味がなくなったガムの味こそが本来の味

時が経てば・・人はどんな悲惨な事実も忘れてしまう

忘れちゃいけないって思っていたけど

実は・・忘れることはない・・

忘れることはできないんじゃないかって思いなおしたのです

でも時の効用として忘れるということで本来の自分を取り戻すことが

できるのなら・・それも人の力なのかもしれない

真実を生きるために時が存在するのだろうか

過去を学ぶのは過去へ戻るためではなく

そこから未来を学ぶためのもの

復讐の連鎖は永遠に味のなくならないガムを噛み続けるようなものなのかもしれない

時を学び、時を進めて

本来あるべき姿を見ることができるなら

もしかしたら、人の未来には味つきのガムは必要ないのかもしれない




富士は電話を受けていた
天照大神からの電話だ

電話の向こうではこれから原爆が投下されるという

「私、一月間違えていたんだわ」

時は再び終戦間近の島根

富士は弟からの電話を受ける
弟の名はヤマト
特攻が嫌で軍から脱走したのだ

「ヤマトあんた今どこにいるの?どこへ行くの?」
「俺、本当はアメリカが好きなんだ。アメリカへ行く。
今は広島にいる。大田川の河畔の産業奨励館っていう・・」


「その電話は何事もなかったかのように
ぷつっと切れた
でもその瞬間
電話の向こうで十万人の人間が溶けた

電話の向こうで人が溶けて
あたしの耳に声だけが残った
石段の上に腰をかけていた人が溶けて
その石の上にその人の影だけが残ったように
あたしの耳に声が残った
電話の向こうに十万人の人間が溶けたように
あたしの耳に十万人の声だけが残った
残った声はまぼろし?

このオイルが幻だというのなら
それでもいいの
幻のオイルを補給して
どうしても幻のゼロ戦を飛ばしてやる
ヤマト
もう一度教えて
復讐はおろかなこと?
たった一日で
何十万人の人間が殺された
その恨みは簡単に消えるものなの?
原爆を落とされた日のこと
その翌日
歩いたその町を

焼けて
流れて
ただれて
溶けた
あの町
そこに張り付いていた人影を
そしてあたしの耳に残った
ヤマト
あなたの声を」



「もしもし、もしもし!
あのね、もし天国というものがあったら
なぜあの世に作るのこの世にないの
どうして今じゃなくてアフターなの
その答えを教えてくれたら信じてもいいよあなたのこと
ごめんなさい嘘ついた
ほんとうは助けがほしいあなたの
聞こえていたら返事して

神様!!」


富士はさまよう
さまよいながら
啼く

泣き
わめき
うめき
叫び・・

啼く

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