身毒丸?

  • 2008/03/06(木) 14:24:12

身毒丸という舞台は
やはり、手強い

流れるように進行する舞台

始まりから終わりまで全てが見せ場

舞台芸術の粋を集め

五感の全てに訴えかけるくせに感覚を麻痺させる

頭で理解しようと思えば、それを否定され

感覚で納得しようとすれば、そこもかわされる

理屈を書いてもそれが全てではないので

書くだけ虚しくなってくる

いつものようにはいかない

それだけ手強い・・

それとも私がバカなだけなんだろうか?

それでも、絶対に忘れることができない・・

なんとも不思議な舞台


さて・・せめて場面だけでも切り取りましょうか

ネタバレ危険


冒頭から引き込まれる「身毒丸」

撫子登場シーンもこれまた胸が締め付けられる

「七草に 数え忘れし 撫子が 火傷の痣と なる女かな」

このウィスパーが・・素晴らしい!(言うまでもない)

母として売られる女達

「母を買う店」というものなど当然現実にはありはしない・・が・・

所詮、作り事と笑えないのも事実

古くからいや・・今ですら

女は母となるべくして「家」という容れ物の中に飼われてきたのだから

身毒と撫子は・・しかし

男と女として・・ここで惹かれ合うのだ


「母」として買われた撫子が「家」に入る

この場面は・・

今頭に思い描くだけで、あの音楽が聴こえてくる

そうして世界が流れる・・流れるように動く

あまりの見事さに背筋がゾクゾクと奮えるくらい

あれほどの大道具が生き物のようにして動くのよ

これは一体どういう魔法よ!

ワシントンポストではないけれど

魔術師・NINAGAWA!ここにあり!

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