カリギュラ?

  • 2007/12/07(金) 10:30:13

セゾニアという女性は

美しいだけではなく

知性もあれば愛もある
母性もあれば冷静も持ち合わせている

そんな女性がカリギュラへの愛だけに生きた理由は?

彼女がカリギュラを突き放さなかったのは

もしかしたら彼女の愛が

カリギュラの論理を突き崩すことができると信じていたから?

与えるだけの愛

女として理解できてしまう

そして理解できてしまうことに対して
自分に苛立ってしまう


カリギュラの愛人セゾニアは

カリギュラの変貌を含めて受け入れようとしている

この愛はもはや男と女の愛ではない

肉親の情愛?

愛する恋人である妹を失ったカリギュラ

愛を拒絶するカリギュラ

「愛を否定することなんてできない!」

彼女はそう叫ぶ

「幸福は惜しみなく与えるもの。恐怖を糧にはしない」

彼女は与えつくした

「残酷になれ」と言われ「残酷な女」になりながらも
カリギュラを愛し、全てを与え命までをも差出した

もし、彼女がカリギュラを投げ出していたら

どうなっていたのだろう?

と・・ふと考えてしまう

結果は変りはしなかったか?

それでも彼女の愛がカリギュラを時折・・

愛ある生活に引き戻すことができたのだろうか?

カリギュラを愛するセゾニアと同じくカリギュラを憎みながら愛するシピオン

セゾニアとシピオンとの対峙がとても印象に残っている

台詞を全部は覚えていません。私の中に残ったニュアンス

「お前のお父様の姿を思い浮かべなさい。舌を抜かれ、拷問されて血を吐くあの姿を思い出すのよ」

「今度はカリギュラのことを考えなさい」

「彼を理解しなさい」

なんとまあ・・

自分の父の絶命する姿を思い浮かべと言い、目も前で父を拷問の末殺した憎い男のことを理解しろという

なんという残酷な・・

いえいえ・・

彼女は知っているのです

シピオンはカリギュラを受け入れることを・・

これほどの愛を・・

私は見た事はないし・・

頭では拒絶しながらも

彼女の愛に怒りながらも感動してしまった・・

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